こんにちは。こんばんは。
代表 東野広幸です。
今回はInstagramで幸福の木について少しふれていたので、
当社で長年育ててきて思った事感じたことを書いていきます。
贈り物として人気のあるマッサンゲアナ(幸福の木)
本音でいわせてもらうと、かなり育てるのが難しい植物だと思っています。
届いたときは、葉の量が多くボリュームがあり
葉につやがあり 観賞価値が高いです。
しかし、岩手に越してきて気温の変化 湿度の違い 冬の寒さ
様々な要因で葉っぱもしくは幹自体が悪くなることがあります。
実際、寒さに強くなく岩手の冬の風に少しでも当たるとあっという間に葉が黒くなり枯れてしまいます。
当社でも創業から58年、当時から残っているマッサンは1本もいません。
岩手の気候があっていないからか、成長も遅く、時には幹だけ残り葉が一枚もない状態の時もあります。
成長させようにも他の観葉植物に比べ難易度が高めです。
ちなみにこの記事のトップ画像はマッサンの切り戻しで新芽が出てきた画像です。
一応このように葉は出てきますが、葉がしっかり大きくなるには相当の時間がかかります。
そして、一番問題なのが、幹の中に入っている事が多いシンクイムシ(メイガ)
少々分かりずらいですが、
パキラにも入ることがあります。
この赤い円の左側 幹がボロボロになっています
これがシンクイムシ(メイガ)の仕業で、
放置すると、
木全体が内側から食われれしまします。
こいつがかなり厄介で、
この状態で見つけたら、
かなり食われている状態です。
発見次第シンクイムシ(メイガ)用の薬をかける必要があります。
オルトラン水和剤。スミチオン。
アクテリック乳剤。
この3つが代表的な薬剤です。
ただし、使う際は注意事項をしっかり読み使用してください。
こちらの画像もパキラの幹がボロボロになっている画像ですが、分かりずらいですね。次からしっかり撮りたいと思います。
この幹の奥で虫が食い散らかしている状況です。
薬剤の散布について、
通常だと農薬用の噴霧器を使い全体にかけますが
こいつは中で悪さをしているので、
100均などで売っているスプレーボトルを使い
中にしみこむよう穴が開いた部分から薬をかけます。
薬剤をかける際、肌が弱い人や小さい子が近くにいないよう注意を払い使用してください。
もし目や口に入った場合、
直ぐに洗い病院にお問い合わせください。
さてオルトラン水和剤ですが一応こちらのamazonのページを記載しておきます。https://www.amazon.co.jp/%E4%BD%8F%E5%8F%8B%E5%8C%96%E5%AD%A6%E5%9C%92%E8%8A%B8-%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E6%B0%B4%E5%92%8C%E5%89%A4-1g%C3%9710/dp/B0027WYL2W/ref=sr_1_1?crid=2W9I8UFB9YP6P&dchild=1&keywords=%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E6%B0%B4%E5%92%8C%E5%89%A4&qid=1631431786&sr=8-1
このシンクイムシ(メイガ)ですが、マッサン(青年の木)パキラなどのほかにも幹が太い植物に移る可能性があり
当社ハウスでも増殖したことがあります。
その一番の被害を受け、影響が出やすいのがマッサン(幸福の木)です。
幹が太くて葉も大きく見栄えがいい、その為悪くなる時もかなり目立ってしまいます。
他のドラセナ属に比べどこか違いがある、と私は思っています。
ここまでマイナスなイメージばかり書いてきましたが、
育てていて嬉しかった事もあります。
それは、
環境がいいとグングン伸びて天井に届きそうなほど大きくなったこと
脇芽の可愛さ。
逆に手間がかかったほうが愛情も増すとマッサンに気づかされたこと。
植物と共に生きるということは自分と植物を改めて考える事。
これらは今の私の考えを作ってくれたと思っています。
なので、逆に一度難易度高めのマッサンも手とってみてはいかがでしょうか。
なにか 気づかれる事があるかもしれませんよ。
さて、今回はドラセナマッサンゲアナ(幸福の木)について書きました。
次回から当社で育てている植物たちを1種類ずつ紹介していきます。